
オリーブ
”島のええもんや”では、新鮮なオリーブ新漬け・オリーブオイルをお届けする為に、10月以降の販売を予定しています。
日本全国で初めてオリーブの栽培に成功した場所が小豆島です。
明治41年、国策として魚の保存を目的とした缶詰製品を輸出する為にオリーブオイルが必要となり、オリーブの栽培試験地として、香川、三重、鹿児島が選ばれました。
三重県と鹿児島県が栽培を中止する中、ここ小豆島では様々な問題に悩まされながらも唯一試験栽培に成功しました。
その結果、小豆島でのオリーブ栽培は大きな成果をあげていきますが、昭和34年の農作物の輸入自由化に伴い、海外から安価なオリーブオイルが持ち込まれることで、下火となってしまいます。
昨今の健康ブームまたは国産重視の考え方から、また小豆島のオリーブに注目が集まり、今では香川県三豊市や岡山ほか全国で栽培されるようになっています。それでも、小豆島のオリーブオイルはその歴史も含め全国に知られ愛されています。(ちなみに香川県の県木もオリーブです。)
常緑樹として、観葉植物にもされているオリーブ。葉っぱを使ったオリーブにはポリフェノールやビタミンEが含まれ、血圧を下げ、血糖値を下げる効果もあるとされています。
5月中旬に小さな花をつけ、10月頃にはたくさんの実がつきます。その緑色の実を塩漬けにした「新漬け」をつくります。その後熟したオリーブの実を手摘みし、絞り、ろ過したものが「オリーブオイル」として全国に届きます。
<オリーブの品種>
オリーブの品種はかなり多く、1000種近くあると言われています。
小豆島ではその中でも主に4種が育てられています。
ミッション・・・実が付きやすく、オイルを搾ることや実を食べるように果実を加工することに優れているため、最も多く育てられている品種です。
マンザニロ・・・果実加工用品種として多く栽培されている品種です。皮が薄く、果肉が軟らかく味がいいのが特徴です。
ネバディロブロンコ・・・枝ぶりがいいため、観賞用に育てられることが多い。花粉量が多いので、受粉のために育てられています。
ルッカ・・・実は大きくないが、含油量が多いためオイルように育てられています。
<オリーブオイルの種類>
エキストラバージンオリーブオイルやピュアオリーブオイル、オリーブオイルといってもランクによって様々で細かく分けると8種類、大きく分けると3つにわけることができます。
バージンオリーブオイル・・・科学的な処理をせず、オリーブの果汁をろ過しただけの天然のオリーブオイルのことを言います。その中で、風味がよく、酸度が0.8以下の最も上質なものをエキストラバージン。酸度が2.0以下のものをバージン。酸度が3.3以下のものをオーディナリーバージン。酸度が3.3を超える低品質なものはランバンテバージンと呼ばれ精製されるか食用には不向きとされています。
精製オリーブオイル・・・脱酸、脱色、脱臭といった油の精製工程を経たオイルで、香りや風味、色味が失われている無色透明なオリーブオイルです。酸度は0.3以下です。
ピュアオリーブオイル・・・酸度が1.0以下で精製オリーブオイルとバージンオリーブオイルを混ぜあわせたものです。単に「オリーブオイル」と表記されているものはこのオイルが多いです。高温に強いので調理の時におすすめです。
<オリーブオイルの健康効果>
オレイン酸(不飽和脂肪酸)・・・オリーブオイルに多く含まれており、約70%とされています。オレイン酸は水分と結びつくことで便秘の解消や食事の糖が脂肪に変換するのを抑える効果があり、健康的な痩せやすい身体づくりに効果があります。悪玉コレステロール値を下げて、善玉コレステロールは保ってくれます。動脈硬化や生活習慣病と言われる病気の予防に効果があると言われています。
ポリフェノール、ビタミンE・・・抗酸化作用が強く、肌荒れや老化の原因を防止します。
ただし、カロリーは他の油と変わらないので摂り過ぎには注意してくださいね。